ホーリーバジルの驚異の薬効

投稿を表示

ホーリーバジルはハーブの一種です。別名トゥルシーとも呼ばれ、バジルの中でもっとも薬効が高く、インド医学のアーユルヴェーダや伝統的な家庭療法などではとても重宝され、病気の治癒や心身の健康に役立つハーブとして知られています。

そんなホーリーバジルですが、実際に昨年タネを購入し、自宅のプランターで育ててみました。最初から様々な薬効を求めてタネを購入したわけではなく、たまたま自家採種によるタネから野菜を育ててみようと思ってまとめて買ったのがきっかけです。

タネは無農薬・無化学肥料のたねの店たねの森さんから購入しました。たねの森さんは、農薬や化学肥料などを使わずに栽培された非遺伝子組み換えの種子などを扱われています。一般に販売されているF1種とは異なり、自家採種可能な種です。

野菜やハーブを育てたことはなく、全く知識のないままタネを植えたのですが、同時に植えたハーブや野菜と比べて、発芽率が高く、また水をあげるくらいでほぼ何もせずにすくすくと育ちました。

6月上旬にタネを撒き、8月に入る頃には、もう青々と葉がつき、紫色の花も咲かせていました。

花が咲くと茎などがかなり硬くなります。葉は花が咲く前に摘むと良いでしょう。

そして、驚いたのが、その芳香作用です。とにかく香りが強く、個人的には好きな香りです。ホーリーバジルの葉を指で摘み、少しこすると、さらにものすごい香りが周囲に漂います。一気にホーリーバジルの虜になってしまいました。

ホーリーバジルは、自然療法の治療だけでなく、料理の香り付けや体調維持などにも使われます。料理は特に、鶏肉との相性がよいです。ホーリーバジルのハーブティーもストレスを軽減したり、冷え性の改善、免疫機能を高めるなどの薬効があります。

ハーブティは、生葉をそのまま使う場合と、乾燥した葉を使う場合があるのですが、どちらもおすすめです。

簡単なのは、生葉を使う場合です。生葉を軽く洗って、3,4枚ティーポットの中に入れて、3分程度蒸します。そのままお湯を注げば完成なので、すぐできます。この場合、あまり色付いたお茶ではなく、色は透明に近いです。けれど、ほどよい香りが漂い、舌先に優しい暖かさが伝わります。飲みたい時にさっと葉を収穫してできるので、本当に気軽にできます。葉は収穫して、冷蔵庫に入れれば4,5日程度は持ちますが、基本は収穫したらすぐ使うことが前提なので保管はあまりできません。

少し面倒ですが、乾燥した葉からもお茶を作れます。まず、葉を収穫し、流水で洗います。洗った葉は、キッチンペーパーで水気をよく取り除きます。それを3日程度、ザルなどに入れて天日に干します。すると乾燥バジルができます。密閉容器などに乾燥剤と一緒に保管します。飲むときは、乾燥した葉を一つまみティーポットに入れてお湯を注ぎます。3分程度蒸すと完成です。

乾燥したハーブを一掴み、ポットに入れてお湯を注ぐだけです。

生葉とはちがって、乾燥葉で作るお茶は、薄く色づいた茶色になります。カップに注ぐと勢いよく香りが漂います。そして、ひと口飲むと口の中隅々までに香りが張り付くほど全体に行き渡ります。生葉とは違いこれもまた格別です。口腔内から鼻腔に香りが通り、呼吸をするたびに心地よい香りに包まれます。しかもそれが何時間か持続するのでです。それぞれ試してみて好みの飲み方をされるとよいでしょう。

乾燥した葉から作ったホーリーバジルティー
乾燥ハーブは乾燥剤とともに保存瓶で保管します。水気があるとカビが発生しますので注意しましょう。

ホーリーバジルのハーブティーを飲むと本当に香りがよくてリラックスできます。また、便通の状態がとてもよくなり、下痢気味なのが解消されたこともあります。

そして、実はもう一つ驚くべきことがありました。さて、ここからが今回の本題です。

10月中旬の秋の気配が深まり始めた頃、少し体調を崩してしまいました。滅多に体調を崩すこともなく風邪も何年も引かずに過ごしてきたのに、それは急にやってきました。

夜明け前、発熱を感じます。時計をみたら朝の4時です。念のためにビタミンCを飲みました。7時にまた目が覚め、ビタミンCを再び飲んで寝ます。ビタミンCは風邪を予防したり、風邪の引き始めなどに摂るとインターフェロンの産生を高めてくれる抗酸化物質です。インターフェロンはウイルスの増殖を抑制します。

9時前にようやく起き、体温を計ったら38.1℃でした。朝食に糖質オフの自家製プリンだけ食べました。咳やくしゃみは出ません。喉の痛みなどもありません。ただ体温だけが急に高くなりました。

朝食後動くのがしんどくなり、すぐまた横になってしまいました。ですが、ビタミンCを頻回摂取すれば、すぐ治るだろうと思っていました。けれど、状況は好転しません。午後をすぎると発熱だけでなく、全身の倦怠感と頭痛が出てきたのです。

横になっていると、背中や首や関節などに痛みを感じ、動くことさえしんどくなってきました。食欲は完全になくなり、もう何も食べられない状態です。それでもビタミンCだけは摂りました。けれどやはり一向に改善しません。体の節々は痛くなるばかりで、どうしたらいいか考えていて、ふと思いつきで、ホーリーバジルに様々な薬効があることを知っていたので、これを食べてみたらどうだろう、そう思いつきました。

一日中ずっと寝ていて歩くのもしんどかったのですが、夕方ふらふらしながら庭先のホーリーバジルの葉を4枚摘み取り、部屋に戻りそのまま寝床の中で、生のまま2枚食べました。葉を洗う余裕すらなかったのです。2枚は両足のうちくるぶしに1枚ずつ貼りました。そして、またウトウトと眠りにつきます。それから3時間くらい経ち、夜の9時位に再び目が覚めます。

するとどうでしょう。動くとやはりしんどいのですが、夕方にあった頭痛と背中の痛みなどが激減して、少し動けるようになっていたのです。しんどさはあるものの、痛みが取れていたことで、かなり動きやすくなったと実感したのです。

もしかして、これはホーリーバジルの効果なのか。あるいは気のせいなのか、もしくはビタミンCが効いたのか、その辺りは定かではありません。けれど、感覚的にビタミンCとは違う印象を明らかに持ち、また気のせいとは思えないくらいの回復を感じました。梅番茶を二口くらい飲みました。そして、再び寝床にホーリーバジルの葉を持ち込んで、枕元において何枚か噛み噛みしながら、眠りにつきました。

やがて朝になります。起きたら何か一日中寝ていた昨日とは違いました。普通に歩けます。痛みもほぼ感じません。少ししんどい感じはありますが、全然動けます。熱を計ったら37.1℃でした。そして、体調が回復したため、この日は外出の予定があったので、普通に出かけて行ったのです。我ながら、すごい回復力でした。

この間に、解熱剤や風邪薬など全く飲んでいません。体調不良を実感して動けるように回復するまで、わずか27時間くらいの出来事です。このとき口にしたのは、ビタミンCとホーリーバジルの葉、梅番茶だけです。特に、ホーリーバジルを飲んでからの痛みの解消は驚くばかりでした。ホーリーバジルの効能を身を持って経験しました。

ホーリーバジルは、マラリアのような熱病などの特効薬としても知られ、発熱や咳などを抑える作用や害虫、感染症予防にも効果がありますが、実体験を通して、何だかさらに興味が湧いてきたのです。

インドで神様のように扱われ、神聖な儀式などでも供物として用いられる理由が、身をもってわかった気がしました。また、本当にこの苦しい状況を切り抜けたこともあり、ホーリーバジルを本気で愛おしく思ってしまいました。本当に神様のように思えて来るんです。自然を愛でるとはこういう感覚なのか、と。私たちはもっと自然に感謝しないといけません。自然の中にあるチカラに助けられたという感覚です。言い方を変えれば、自然の中にあるチカラを借りて、人体は自然に健康に戻っていくということです。

人は不調になればなるほど健康になると言います。どんなに体の強い人や風邪など引いたことのない人でも、多少の体調不良や予測のつかないことは起こります。けれど、そのときどんな方法で切り抜けたか。そして、そこで自然に体が治るという感覚を掴めるかどうか。この感覚を無視して、化学物質である薬剤ばかりを多用してしまうとますます人間としての治癒感覚を失ってしまうような気がします。

ホーリーバジルのハーブティーを飲むと本当にスッキリして、感覚が鋭くなるような気がします。というより、本来もっていた人間としての感覚を取り戻せるという感じでしょうか。自分の体に向き合い、自分の体の声を聞いてあげる。これが健康への第一歩だと思います。

ホーリーバジルティーを育てるのが手間がかかり難しいという方には、乾燥バジルのパック詰めしたお茶も販売していますので、こちらを試すのもよいと思います。

ぜひ、ホーリーバジルの驚異の薬効を試してみてください。

ABOUT US
りゅう栄養大好き人間
栄養は最高です。最強です。栄養たっぷりの人生は楽しいことばかりです。これはマジです。特にオススメは分子栄養学。三石理論。趣味は健康自主管理。食事 / 健康 / 運動 / 映画 / 旅行 / 読書 などを通じて有益な情報を共有できたらと思います。