ビタミンB2(リボフラビン)

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ビタミンB2とは、水溶性のビタミンでビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン)の一つです。ビタミンB2は熱に強く、光やアルカリによって分解されやすい性質を持ちます。リボフラビンとも呼ばれます。

リボフラビンにリン酸が一つ結合したものをフラビンモノヌクレオチド(FMN)といいます。さらに、リン酸を介してアデニル酸(AMP)が結合したものがフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)です。細胞内では、ビタミンB2はFMNとFADがタンパク質と結合した状態で存在します。

消化されると、FMNとFADはタンパク質から遊離して、リボフラビンに分解されて小腸粘膜で吸収されます。リボフラビンは吸収されたあと、再びFMNとFADとなり酸化還元酵素の補酵素として働きます。

ビタミンB2は脂質代謝に関わります。脂質からエネルギーを生産する過程で必要とされます。過酸化脂質の分解、脳と肝臓の働き、皮膚や粘膜代謝、成長ホルモンの合成、副腎皮質ホルモンの生成などに関与します。

ビタミンB2は皮膚や粘膜の代謝を正常化し、呼吸器粘膜を保護します。ビタミンB2が不足すると、光過敏となり皮膚の異常を引き起こします。口角炎、口内炎、舌炎、疲れ目や眼球疲労、脂漏性皮膚炎などが起こります。そのほかに肝機能低下などが起こります。子供の場合、ビタミンB2が不足すると成長が遅いといった成長障害が起こります。

トリプトファンからナイアシンを合成する過程でビタミンB2は必要となります。

活性酸素を除去する強力な抗酸化酵素に、グルタチオンペルオキシターゼがあります。ビタミンB2は、グルタチオンペルオキシターゼの補酵素として働き、抗酸化に寄与します。ビタミンB2が不足すると活性酸素を除去できず、過酸化脂質の増加を招きます。

ビタミンB2は黄色の色素で、着色料として食品添加物に使われます。鶏卵、レバー、干し椎茸、アーモンド、小麦胚芽、緑黄色野菜などに多く含まれます。

参考:新・栄養医学ガイドブック (サプリがもたらす健康の回復)柏崎 良子 (著) / サプリメントで病気になる!サプリメントで病気を治す! ビタミン・ミネラル編―あなたのサプリメント選びは間違っている!八藤 真 (著) / アスリートのための最新栄養学(上)山本義徳 (著)

アスリートのための最新栄養学(下) ペーパーバック – 2017/9/9
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