国造神社

熊本県阿蘇市にある国造神社(こくぞうじんじゃ)に行ってきました。ここは、阿蘇神社を本宮として、北にあるため北宮(きたみや)と言われています。主祭神は、速瓶玉命(はやみかたまのみこと)。父親は阿蘇神社の主祭神である阿蘇開拓の祖で健磐龍命(たけいわたつのみこと)で速瓶玉命はその第一子。祀られているのは、速瓶玉命、雨宮媛命(あまみやひめのみこと)、高橋神(たかはしのかみ)、火宮神(ひのみやのかみ)の四神です。

鳥居と参道

速瓶玉命は、健磐龍命と同様に阿蘇の開拓に尽力し、田に水を引き、牛馬を育成し、農業を開いたと言われているので農業・五穀豊穣の神とされている。というのが教科書的な説明ですが、一説には、ここは阿蘇神社の北宮ではなく、それよりも格が高く、神々の世界では健磐龍命よりはるかに高次元の神であるという話もあります。

2016年の熊本地震で阿蘇神社の桜門が倒壊しましたが、それは古代神を封印するためだったとか、天誅(てんちゅう)だったとか。教科書の裏側を探るのは大変面白いですが、また別の機会にしたいと思います。

ここは、今まで訪れた神社の中でも格別な場所でした。敷地に入った瞬間、今までの空間がガラリと代わり、荘厳な雰囲気が漂ってくる不思議な感覚。まさに身体全身で何かに包まれるような雰囲気で一気に引き込まれて行きます。

秋で肌寒い季節でしたが、神社の境内は、より冷たい空気に包まれ、けれど太陽の日差しが差し込んで、冷気と太陽のエネルギーが混ざり合い、何とも言葉にできない心がリラックスする感じが半端ありませんでした。

国造神社

この後、阿蘇神社にも行くのですが、そこでの賑わいとは全く違い、参拝客も少なく、ゆっくりと時間が流れ、まさに色々な汚れが削ぎ落とされるような空気感でした。この感覚は、実際に神社に行き、身をもって体験しないと絶対わからないと思います。とにかく、すごい場所でした。パワースポットという言葉がありますが、日常生活では味わえない凄みがあります。

国造神社の境内には、手野の大杉があります。このスギの大きさには、正直、驚嘆してしまいました。こんな大きさは今までに見たことがありません。国の天然記念物に指定されていましたが、1991年の台風で被害を受け、幹が折損して、現在は指定を解除されています。樹齢2000年とも言われる巨木は、その株や幹だけでも壮大なエネルギーを感じます。

手野のスギ

案内所には人はおらず、あらかじめ描いてある御朱印があったので頂いて帰りました。日付がブランクでしたので、自分で書くのか宮司さんがいたら描いてもらえたのか不明でしたが、取り急ぎ、初穂料を300円納めました。

日付のない御朱印

とにかく、素晴らしい場所だと思います。この感覚を言葉にできないのが残念なのですが、何かに包まれ、何かに交わってきたような。そんな感覚です。そういうのって、人の多いところや賑やかなところではなく、こういった静寂の中に、ひっそりと佇んでいるものなのだと感じます。

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