読んで参考になった本を紹介します。
本日の栄養図書は、「すべての不調からあなたを救うゼロ磁場の奇跡 / 西堀 貞夫 」です。
多くの病気や難治性の疾患、その他さまざまな体調不良を抱えている人で溢れている現代。病院に行っても根本的な治療をしてもらうのは難しく、その治療の多くが症状を止めるだけの対処療法に止まっているのが現実です。病気を抱えながらの生活は、人生を楽しむ余裕など全くなく、まさに苦しみに満ちたものと言えるでしょう。ところが、「ゼロ磁場」というものを使えば、体調不良や様々な根治困難な病気が快方に向かうというのです。
1.不調の根本的な原因は何か
現代では病院での治療イコール西洋医学となっています。しかし、そこでの治療は、薬剤で痛みを抑えたり、ステロイド剤で症状を緩和するだけで、原因にアプローチした方法ではありません。それどころか薬剤の副作用や外科的な手術による侵襲で身体は正常な機能まで失ってしまいます。そのため、本来持つ恒常性を失い、不調が全身に広がっていると言ってもいいかもしれません。では、元々の体調不良の原因は何か。著書によると、それは地磁気が乱れることによって起こるというのです。地磁気とは地球が発する磁気のことです。磁気とは、磁石のもつ性質のこと。つまり、鉄などの金属がくっついたり、N極とS極はくっつき、同じ極のN極どうしS極どうしは反発しあうというものです。磁石の持つ力が磁力です。この地磁気がおかしくなると生体のリズムが乱れるというのです。実は、地球の約３分の１は鉄でできています。地球に誕生してから生命はずっと鉄を利用してきました。私たち人間も体内に鉄を持ち、微弱な磁場を持っています。つまり、私たちは生体磁石です。そして、現在、地球の磁場が弱くなっていることが心身の不調と関係があるのではないかというのです。
2.ゼロ磁場のエネルギーで身体を治す
ゼロ磁場とは、N極とS極が拮抗していて磁場がゼロの状態を指します。しかしながら、互いに力が押し合っていて見かけの動きはありませんが、エネルギーが満ち溢れた状態です。そして、ゼロ磁場になるとマイナスイオンが増加するといいます。マイナスイオンはストレスを緩和したり疲れを取り除いたり、免疫力を高める効果があるそうです。新陳代謝を活発にしたり、血液を浄化してアルカリ性にしたり自律神経の機能を向上させるなど色々な面で身体に良い影響があるとのこと。心身が疲れているとき、このゼロ磁場で生体磁石を調整できるというのです。典型的なゼロ磁場の例は、神社仏閣などのパワースポットと呼ばれる場所。確かに、そう言った場所に参拝に行くと、何となく気持ちがよくなる気がします。また、ゼロ磁場では磁気エネルギーが高まっているだけでなく、渦を巻いているの特徴です。地球の回転運動、つまり自転によって渦を形成している。そして、それは磁気エネルギーのみならず、この世の全てが渦を巻いて形成されており、渦巻きは最も安定したバランスの形であるというのです。これですぐ思いついたのが、陰陽のマークである太陰太極図。全てのものが陰と陽のバランスで成り立つというものですが、これも渦を巻いています。
3.ゼロ磁場の奇跡
物質は固有の振動数を持っています。物質は、原子核の周りを電子が回る原子で構成されている振動体です。振動することで波のようなエネルギーが放出されています。温度が上がれば振動も激しくなり波動エネルギーの放出も増えます。逆に体温が低く、波動が小さくなれば、放出されるエネルギーも小さくなり、生命力も弱くなります。物質だけでなく、音も振動の一つです。ゼロ磁場の奇跡とは、振動である音響を利用して、振動を生み巨大な磁場を発生させてゼロ磁場を作り、そのゼロ磁場を使って、体調不良を直そうとするものです。音の持つ振動エネルギーを生体磁石である磁気エネルギーと共鳴させて細胞レベルで体を震わせます。振動により波動エネルギーを高め、体温を上げて免疫力を高めます。これを音響免疫療法といい、それで持ちいる椅子を音響チェアと呼ぶそうです。骨伝導により音を脊髄に伝え、水の響きに変換されます。体内で水の響きが波動エネルギーが発生し、その摩擦熱で生まれた磁気エネルギーが渦となって、体内の物質をイオン化しイオンバランスを整える仕組みです。
かなり省略した部分が多いので、パッと理解できない方もいるかもしれません。そういった方には、ぜひ実際に手にとってお読みいただくのをお薦めします。振動とか波動エネルギーというと何か怪しげな気もしますが、とても分かりやすく書かれており、かなり説得力はあると思います。何より、このゼロ磁場を利用した音響免疫療法が素晴らしいのは、免疫力を高め自然治癒力によって病気からの回復を導くものであることです。薬物療法などに代表される西洋医学以外にもこう言った治療の選択肢を持つことはとても大切だと思います。
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