大谷翔平選手は1回の食事で卵を3個食べるそうです。1日では16個だそうです。大谷選手の活躍でプレー以外のこういった内容にも注目がいけば健康な人が増えるのではないかと思います。
卵はコレステロール値を上げる。体に悪いから控えめに。今の時代、こんなことを鵜呑みにしていたら健康を失いかねません。またこのような言説を健康情報として発信することは、発信者本人の信頼すら揺らいでしまいます。
卵はプロテインスコア100の良質タンパク質です。人間の體では合成できない必須アミノ酸をバランスよく含む卵のような食材はそうそうありません。また、脂質やビタミン、ミネラルなど様々な栄養素の詰まった食材です。
タンパク質が不足することは、健康を維持する上で圧倒的に不利になります。つまり、体調不良や様々な病気を引き起こす引き金になりかねません。
三石巌先生の著書に「生命は、すべての生物について言えることだが、タンパク質に宿っている。」という言葉があります。
まさに本質をついた言葉です。
生命はまずタンパク質なのです。
遺伝子が残って機能さえしていれば、例え、身体に不具合があっても必要な栄養素を満たしてあげることで身体は勝手に治っていく。三石理論を学ぶ意義の一つは、まさにこれです。もっと言えば、複数の病気や不調が同時に治って行く。分子栄養学的なアプローチの真髄がここにあります。
三石理論や分子栄養学を学ぶことのメリットのもう一つは、自分の軸を持てることです。多種多様な言説に触れたとき、正誤の判断基準を持てるようになります。肩書きだけで誰かを盲信したり、影響力のあるインフルエンサーやセールストークの上手いだけの業者や広告に惑わされることなく、自分自身で情報を吟味し、真偽を確かめ、実践を繰り返すことで揺るぎない自分を作って行くことができます。
以前、ダルビッシュ有投手が、三石巌先生の著書をSNSで紹介したときに批判を浴びました。それ自体はあまりにくだらなく、どうでもよいことですが、ダルビッシュ投手は2023年36歳でパドレスと異例の6年の長期契約をしました。今年プロ選手生活21年目の選手です。2024年5月19日には日米通算200勝を達成されました。同じく2024年のポストシーズンのドジャース戦でも勝利投手となりました。結果が全てを物語っています。これだけの結果を残せるのは偶然でしょうか。
大谷選手は、昨シーズンからドジャースに移籍し、ワールドシリーズ優勝に貢献しました。昨年は打者に専念し、５０−５０（５０本、５０盗塁）達成という偉業を成し遂げ、本塁打と打点王の二冠王に輝きました。そして、２年連続３回目のMVPも獲得しました。
世間は、大谷翔平選手の結果ばかりに注目します。何本ホームランを打ったかとか、今日は勝ち投手になったかとか。けれどその裏でどんな努力をしているかを知ろうとする人は多くはないと思います。大谷選手は、食事管理を徹底していて、外食にもあまりいかないそうです。ダルビッシュ投手の栄養に関する知識量も相当なものが伺えます。
スポーツ選手は結果が全てです。それと同じように、健康も結果が全てです。何を食べたか。どんな栄養をとったかは、全て身体に反映されます。食生活が健康な身体そのものを作ります。そして、スポーツ選手のパフォーマンスは、身体の状態が大きく影響します。自分の身体とよく向き合い、その土台となる栄養や食事をよく勉強し、徹底的に管理することは、スポーツ選手にとっていかに大切であるかは、大谷選手やダルビッシュ選手を見ているとよくわかります。
でもこれは、スポーツ選手だけのことではなく、普通の一般人にとっても同じことです。彼らの食事がストイックなのではなく、私たち一般人があまりにも食事に関して無頓着すぎるのです。身体に不調や病気がなく過ごせることは、毎日の生活を楽しむ上で必要なことです。
大谷翔平選手を目指す子供たちは、まずは卵をたくさん食べましょう。毎日の食事が身体を作ります。大谷翔平選手の活躍に興奮している大人たちも、卵をたくさん食べましょう。
卵は完全栄養食品です。身体を作る栄養素がたくさん詰まっています。豊富に含まれるタンパク質は、身体を作るのに最も大切な栄養です。人生を楽しむための土台は、まずは健康な身体作りなのです。
生命は、まずはタンパク質なのです。
卵を食べれば全部よくなるというのは、本当なのです。
生命＝タンパク質、つまりタンパク質は生命を維持するための最重要な栄養素である。